|
東京の日々 ...2004/6/28-7/6 No.95 |
| 7月4日 御茶ノ水 美篶堂まで更新しました。
6月28日 夕方4時頃銀座松屋デパート到着 とりあえず、8F食堂街のマゼランにてコーヒーフロートで頭熱を冷やし一息つく。5時過ぎて7F遊びのギャラリーに 入る。前の3人展の方々に挨拶、搬出を少し手伝いながらゆっくり緊張を高める。荷物が無事に届いているのかが心配。6時前にコーディネーターの日野さんが到着。荷物の確認を済ませて少し安心するも、壁がパネルをぶら下げているだけで固定されていない事実を知り動揺する。用意してきた棚が使用できるのか?日野さんが近くのお店で「練り消し」状の固定剤(?)を買って来て下さってなんとかごまかしつつ搬入始まる。今日まで展示していて、搬出を済ませたばかりの長田さん(彫金のアクセサリー)が引き続き搬入をお手伝い下さる。この人がタダ者じゃなかった、ディスプレイのお仕事をされている方でプロ。ほとんど彼女が仕切って下さる。神様ありがとうっ。途中から私を含めた皆が長田さんに「これここで良いですか?」など確認するようになる。私以外の二人とも血液型はO型。いつも支えてくれるのはO型の人だと再確認。ちなみに私はつぶしの利かないB型。あーあ。お二人の素晴らしいサポートもあり無事9時までに搬入終了。喉が渇くしたがって心も渇く。と打ち合わせも兼ねて日野さんと二人銀座のウイスキーバーで喉を潤す。でもビールしか飲まない私。店員さんの目が恐いー。価格を一部見直すなどし、11時頃に今会期中に宿を借りる中野の友人宅に向かう。新宿からタクシー。田舎者の匂い察してか?運転手さんがとても親切。
会場はこんな感じでした。搬入時の大変さとはうらはらにとても自然に普通に見えます。



6月29日 初日の朝 友人宅から最寄りの駅まで歩くと結構かかることを忘れていてちょっぴり遅刻して会場に到着。日野さんとデパートガールの皆さんが価格や注意書きなどのポップを既に配置済み。笑顔で「おはようございます。」ずびばせん。ね。今回は基本的に売れた時点で作品をお渡しする事になっている。初日からポロポロと快調に売れていくので店員さんも私も少し不安になる。この調子で品物が減っていくとなると土日はどう凌ぐ?嬉しい悲鳴というべきか。隣近所の売り場のお姉さん達が次々に覗きに来てくれてしかも購入までしてくださる。で、皆口々に「安すぎる。」と言われるので私もさらに不安になってくる。背の高い外国人の男性が長い間楽しんで見てくれているので話しかけたいが全然英語がしゃべれない。Funky Planet に彫ってある文字をしきりに読もうとしているが、それは英語じゃないぜ、ローマ字なんだぜ。思い切って日本語で話しかける「それ英語じゃないの、ごめんなさい。ローマ字です。」「あ、ok,ok,わかりました。」流暢な日本語である。「ボクは柔らかいものを受け止める」というタイトルの作品を見て「これはどういう意味?ときかれる「柔らかい ミーンズ ソフト。」と答えると大きく頷く。結局「雨粒を集める」と「飛ぶ夢をみた」の二つを買ってくれた。N.Yに帰って飾ってね。


6月30日 高知の母と母の友人の皆さんが見に来てくれる。どん欲に見て後のお客を気にする素振りを見せながらも容赦なく好みの作品を選ぶ。はっきり良い物は良いと言いそうでない物に関してバッサリ切り捨てる(涙)。そういう母が好きだ。 宿は帝国ホテルに取ってあるというので私も一晩潜り込む事にする。こんな時でないと帝国ホテルなんて一生泊まらないだろうし。お客さんは初日より少ないし、ぼちぼちしか売れないからずっとお渡しする方向でゆくことにする。 最近とても多いのですが、鬱病を煩ったお友だちに贈りたいんですが等と相談される。「誰かがどこかで」というピアノ弾きの作品と「少女のじかん」という比較的色も形も優しいものの二つの内どちらにするかとても悩んでおられたが結局後者を選ばれた。少しでも慰められたらと祈るような気持ちになる。 また、その3時間後くらいに母くらいの年齢の女性が引きこもりになってしまった姪っ子の誕生日に何か、、とお探しになられるのでもし本人に届かなくても、彼女の母親の心を慰められたらと思い「KISSしたら起きる」をお勧めする。あなたは今眠っているだけなのよ。という気持ちを込めて。

母らと会場を抜け出して上野の美術館へ向かう。フェルメールに会いに。炎天下の上野公園には午前中狂ったように降ったスコールのせいで、所々大きな水たまりが出来ている、そこに芋を洗うが如く鳩の塊が水浴びをしている。気持ちはわかる。


期待はずれのフェルメールではあったがとりあえず絵葉書など購入して溜飲を下げる。駅に向かって歩く途中片言の日本語で チラシを配る娘さん。なになに?「台湾式マッサージ30分3000円」ううーん、絶妙のタイミング。母とその友人も誘って娘さんについていくことにする。雑居ビルの一室に案内されるドキドキと緊張するが店内は清潔でひと安心。こういうの受けるのは実は初めてです。で、結果。ほんと気持ち良かった行って良かったです。 その夜、帝国ホテルに宿泊。地図で見ると解るのですが、帝国ホテルの敷地って信じがたいほど広大である。建物の中で道に迷うくらいで危険。部屋は11階だったので窓から見晴らしが良い「東京タワーが見えるよ!」と大騒ぎ。でも疲れもあってシャワーの後早々と眠りにつく。突如、夜中に目が覚めてカーテンを開けたら、わあああ・・・100万ドルの夜景が。もぞもぞとカメラを取り出しひたすら撮り続ける。遠くに見える新宿(?)のビルの連立。飛行灯の赤い点滅オレンジに燃える東京タワー。それを見下ろすようにぼわっと浮かぶおぼろ月。近くのオフィスビルに居残りのフロアの白い明かり。久しぶりに目の焦点がまったく合わない状態になって夜景を味わいつくしました。


月と交信するタワー
7月1日 友人宅から銀座まで丸の内線で一本で通えるので大変便利である。私の移動時間がラッシュアワーとずれているせいか電車の中で赤ん坊連れの若いお母さんの姿を見かけることもしばしば。新宿までは混むこともあるからそんな時はホントに可哀想。大人の谷間できょとんとしているか真っ赤になって泣いているかのどちらか。 この日の印象に残ったお客さんはアクリルケースを製造販売している会社の社長さん。サンプルにしたいとおっしゃって購入して頂く。銀座生まれ銀座育ちだということ、月光荘のオーナーとの昔話などとにかく話題が豊富で明るい良い方。伊藤屋に商品を置いているということでその人について売り場等見せて頂く。しかもお腹が鳴ってたのか?私。クロックムシュウをごちそうしてもらう。会場に戻るとデパートのひとが「大丈夫?」と心配しておられた。大丈夫、良い方でしたよ。
7月2日 宿を提供してくれたチエミちゃんとその恋人が会場に来てくれた。噂には聞いていたけどホントに松平健に似ている(笑)。ちょっと抜けて一緒に銀座の銀座らしいカレー屋に行く。楽しかった。お客さんも疎らで売り場を離れてバーゲン会場へ。帽子とかシャツとか買ってしまう。デパートは誘惑が多いから困る。今日は友人のみ江さんのお母様(あきる野市で文具屋さんを営んでおられる)が来られて今回一番の大物、巨大福助さんを購入される。ありがとうございます。夜は下北沢の中華屋さんで食事二軒目はお家を改装して飲み屋にしたというお店。夜も更けてタクシーを拾って中野まで帰る。ぐるぐるびゅんびゅんまるで迷路のような抜け道を飛ばしながらうさぎに連れられるアリスの気分。やけに饒舌な運転手。もしかしてハイな状態?心配になるくらいの機関銃トーク。
7月3日 土曜日ということもあって段々お客さんが増えてくる。と共に知り合いの顔も増えてきて嬉しい限りです。京都の友人も東京見物のついでに寄ってくれたりして 心強い。「毎回欲しい物が売り切れてて悔しい思いしてたけど今度は欲しいのが二つも残ってる!」と喜んでくださった人もいました。それはもともと作れる数が少ない上に一点物だから。でも他にも理由はある。「売約済みシール」を付けて最終日まで全て残す展示の仕方だと特にそういう印象をお客さんが持ってしまうのです。いつもどちらにするか悩むんだけど、結局お渡しする方が良いような気がしてきました。最終日に来てくれたお客さんも最初の状態で全ての展示物を見られるように、とも思うのだけど。結局赤丸シールがついていると、そちらに気を取られて本来そのお客さんが出会うべき作品を見逃してしまうような気がするのです。 その夜、私の次に遊びのギャラリーで展示する予定の松本さん(篆刻、書、彫刻)とコーディネーターの日野さんと3人で銀座のギャラリーのあるバーKajimaに行く。松本さんの10年来の友人の鹿島さんが切り盛りしていてお酒もおつまみもおいしい。 松本さんは去年から一年ほど鬱病を煩っていた。大変だった話を色々と伺ってて、やはり奥さんの愛情が彼を救ったんだと思う。帰ったら夫をねぎらわなければとちょびっと改心する。 日野さんはコークハイっぽいのを飲んでいるが、暗くてよく見えない。マスターが「よくそんなの飲めるねーボク飲めないよ。」というのでびっくりした。聞いてみるとそれはセンブリのカクテルであった。「いやあ、私結構苦みには強いんですよね。」すこし舐めさせてもらったらオーマイガッ!罰ゲームなの?不味くはないけどおいしいけど本当に苦い。日野さんはそれをもう一杯お代わりしていた。日野さんは変わっている。ほろ酔いで中野に帰る。

7月4日 絵本作家の吉田稔美さんとは今回偶然にも会期が重なっていた。彼女の絵本の出版を記念した展覧会が御茶ノ水の美篶堂というところで開かれているのだ。彼女とはあまり長くお話したことはないけれど、月光荘の展示の時も見に来てくれたし、恵文社でも作品を気に掛けてくれたり案内状をまめに下さる方。長年不義理をしてて、今回も会場に来てくださったのに私は居なくてお友だちを介して「吉田さんが私は行ったのににしおさんは来てくれないと言ってたよお。」と聞き。まずい!本当に今度こそ行かなきゃ、と滑り込みで最終日に尋ねました。講談社から「つづきのねこ」という本が出版されるまでの数々のエピソードと共に本の元になった手作りの段階の本や原画も展示されている。ああ、これを見に来なかったら大変なことになるとこだった。あんまりにも失礼な事になるとこだった。と溜息をつくほどの作品でした。これが私でも見に来てくれなかったらホントがっかりするだろうなあと思ったのです。「つづきのねこ」(大事にしていた飼い猫が亡くなって悲しみに暮れる飼い主の所につづきのねこが「つづきだよ」とばかりに現れるお話)の絵本をいざと言う時のために二冊買ってポストカードも買ってひとごこち。美篶堂さん自体も紙の良い匂いのするお店で素敵でした。こちらでは今回布箱で健闘してくれた西岡さんに小さい小花模様の布貼りのメモ帳を買いました。

吉田稔美さん http://www.interex.co.jp/Ngirl/index.html

お昼前にやっと松屋に到着してバタバタとしていると売り場には日曜日ということもあって色々な知り合いが来てくれる。その度に上に上がってお茶をしたりしててせわしない。売り場のひとはどう思っているだろう。。やっと来たと思ったらすぐサボり気味なので気になる。それにしても8Fの喫茶店に行くとかならずオムライスを食べているような気がする。玉子が超薄焼きでデミグラスソースが周りにとろりと沈んでいてチキンライスはビーフの香りがして大きいのにあっさりなのでペロリと食べられるのだ。







| |
| |
|