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誰も知らない、、 ...2004/08/20(Fri) No.116 |
| *誰も知らないについて追加更新しました。
是枝裕和監督の「誰も知らない」を見なければならない。国立博物館で開催中の「神々の美の世界ー京都の神道美術ー」を見なければならない。大丸京都店でやっている「大水木しげる展」も絶対見逃してはならない。のである。ということで、本日一気にそれを制覇した。
国立博物館 http://www.mediawars.ne.jp/~tairyudo/tukan/tukan2555.htm
まずは国立博物館から。 陳列作品はどれも京都の有名な神社や博物館に保管されている神様に関するもので大変興味深かった。特に気に入ったのはやはり立体物。主に木彫である。ほとんどのものが人型をしてい、ご神木等を彫って作られているようでした。作者の手と人々の信仰の眼差しから伝わったであろう愛情がそのまろみのある形からほろほろ感じられるものばかりで素晴らしい。 今回は、初めて自動解説機を借りてみた。陳列品の番号にしたがってボタンを押すとその作品の説明が聞けるというものであるが、私には思ったより便利に感じられなかった。ほとんどの解説が既に書かれていることだったし、見るのと聞くのと両方に集中する事が意外に難しいのである。平安時代の狛犬を見て「うをー!!!」とか心の底から感じ入っているときに妙に抑揚のない声でブツブツと説明されても頭に入ってこないのでした。もともとお勉強の出来ない子にはこういう物は向かないのでした。 あとは掛け軸や絵巻、重文の洛中洛外図屏風、豊国神社に奉納されている「薙刀直シ刀 伝吉光 名物 骨喰藤四郎」なる名刀も展示されていて興奮してしまった。私は日本刀マニアではないのだが、こういったものに魅入られてしまう人たちの気持ちもなんとなく分かるような気がしました。「骨喰藤四郎」は切る「ふり」をするだけで相手の骨まで砕けてしまうという伝説の名刀。鎌倉時代の作というのに刃には一点の曇りもなくピカピカで実際使われたことがないのでは?と思いました。でもそれにしてもあまりにも時間を感じさせない輝きである。やはり魔物がいる。魔物といえば、宮津市の日吉神社からこちらに展示される予定になっていた一体の男神坐像が展示目前にして姿を消してしまったらしく彼の場所は空っぽでありました。
大(oh!)水木しげる展 http://www.daimarukyoto.com/event/07/mizukexhibition/
次に大丸京都店に足を伸ばして水木しげる展を覗きました。これが凄い濃くてそんなに広くない会場に水木洞窟が出来ていた(笑)。今回の展示は荒俣宏と京極夏彦が企画しており、彼らは死ぬほど水木ファンなのだなあと伝わってくる内容でした。 見終わって一番心に残ったのは、水木が出兵先の南方での日常を描いた漫画。その中で敵の爆撃にあって左手を失い死線をさまよった彼は患部にウジ虫がわいたりする中文字通り死にものぐるいで生き抜き、地元の人々に助けられながら順調に回復に向かい、ついにはその患部から「赤ちゃんの匂い」がしてくるのを発見!うれしくてしょっちゅうクンクン嗅ぎながら「これで助かる。」と確信する場面には私も感動しました。

誰も知らないオフィシャルサイト http://www.daremoshiranai.com/
主人公役の少年がカンヌで最優秀男優賞を獲って話題になって早や何ヶ月。やっと上映となりました。楽しみにしていたけどやはり(語弊を恐れずにいうと)面白かった。写真集のような美しい映像が仇にならなかった貴重な一本でした。ちゃんと映像じゃなく映画として観られたという意味で。ストーリーは実際に1988年に巣鴨で起きた「巣鴨子供置き去り事件」として世間に衝撃を与えた事件をモチーフにしている。ただ、事実よりはかなりやさしくしてある。子供達は棄てられたモノ達として描かれるのでなくそれ以上に生きようとするモノ達として描かれている。幼い時私も両親の庇護を受けて育ちながら,この手が放されたら自分は死んじゃう。と理解していたんだろうか?いや、ものすごい解っていたような気がする。外にしめ出されただけで火のついたように泣きわめいて入れてくれと懇願した事が何度もある。むしろ子供は棄てられることを常に恐れて暮らしているのじゃないか?で、実際棄てられちゃったよ。っていう話でした。どこにでも起こりうるお話。映画も凄いけどこうなってくると元ネタになった事件がさらに気になります。色々読んでみると現実の方がかなり厳しい内容と知り考えさせられました。しかし、なぜこうも子供を隠す必要があったのか?と疑問に思う。彼らが出生届を提出されてない「幽霊児」だったからだ。へ?人間は戸籍がないと世の中にいないことになってしまうのか?生まれてきてても?そして保育園にも学校にも行けず、死んだとしても死亡届が出せないから埋葬許可が下りないの?ゲゲゲ!そんなぁー!びっくりしてしまいました。という風に私もそうだけど、この母親も悲しいほどに無知であったのです。(実際に起きた巣鴨子供置き去り事件について)子どもたちがが就学できなかったのは、母親自身が婚外の子は差別されるという差別意識に強くとらわれていた結果であり、実際は出生届未済で戸籍に記載されていない場合でも、自治体は住民票を作る義務がある。また、住民票の有無にかかわらず、生存の事実が確認されれば、就学をはじめとする様々な権利を行使することができる。現実に戸籍・住民票がなくても就学、保育所の入所、国民保険・健康保険への加入、児童扶養当・児童手当の支給、税の扶養控除などが実施されている件はある。らしいのだ。良かったぁ、、同じく死亡届が不備な場合でも、埋火葬許可書をとることができる事がわかった。届の不備は、追完届で足りる。死亡届がなくても、警察官などによる死亡報告があれば、同じく埋火葬許可書をとることができる。はあ、ほっと一息。要するに行き詰まった時点で自治体なり警察なりに相談すればここまでの事件にはならなかったのです。子供を産み育てるという事。どんな所に生まれても子供はそこで生きねばならないという現実について、、重い頭を抱えて眠る夜となりました。
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